新型コロナウイルス感染症の影響が拡大する中、各地でさまざまな対策がとられていますが、当社も会議時間を縮小し、手洗い入室の徹底などを義務付けるなどして執り行われた施設長が集まる目標会議。
今回は関東エリアのみで70名ちかくの施設長が参加し「高い除菌・消臭力がある上、人体に害のない次亜塩素酸水」による衛生対策についての講義も行いました。
講師には、次亜塩素酸水を使った除菌消臭剤「キエルキン」の製造・販売を行っている株式会社ラジカルラボの石田代表取締役をお迎えしました。その様子を報告します。
■保育園で使用する次亜塩素酸。その種類とは。
除菌対策として知られている成分に「次亜塩素酸」があります。当社でも各自治体の保健所の指導に基づき、嘔吐物の処理などにはおもにピューラックスを使用しています。ピューラックスの成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。除菌力に優れているのですが、人体にも有害であるため、用途によって濃度を調整し、園児がいない時間帯や園児と距離をとって使用する必要がありました。一方、名前は非常に似ていますが「次亜塩素酸水」の『キエルキン』は、除菌効果が高いのに人体に影響はなく安全、さらに「次亜塩素酸ナトリウム」より80倍の即効性があるという優れた成分です。注意すべき点は、高温・直射日光により成分濃度が低下すること。使用期限も「次亜塩素酸ナトリウム」より短く、店頭の蛍光灯による紫外線でも濃度が低下するため、一般の流通が難しいそうです。
また、新型コロナウイルスは人体に入らなければ「次亜塩素酸ナトリウム」でも「次亜塩素酸水」でも除菌できる、さほど強い菌ではないことも教えてくださいました。
■毎日洗浄が必要な加湿器。きちんとできていますか
石田氏は「加湿器の中の水を飲むことができますか?飲めない水を水蒸気として人体に影響がないでしょうか?」と問いかけ、「お年寄りは特に枕元に加湿器を置いているが、毎日洗浄するのは本当に大変な作業。洗わずに使用してしまうとぬめりが発生し、バイオフィルムをつくる。その水蒸気を吸い込んでしまい、肺炎になる」と指摘したうえで、介護施設・保育施設で職員が加湿器の洗浄を毎日行うことの大変さ、そのストレスを少しでも減らすためにキエルキンを正しい知識で活用してほしいと話されました。
■集団感染は防ぐことができる
株式会社ラジカルラボでは、「子どもたちの感染症を防ぐ」をコンセプトに、幼稚園・保育園に「キエルキン」を無償提供する活動をしているそうです。すでに約900園での使用実績があるとのこと。
今回、当社の運営するあい・あい保育園全園にも「キエルキン」を無償提供していただけることになりました。新型コロナの影響から、除菌製品が品薄な昨今、有難いお申し出に感謝するとともに、グループ一同、子どもたちを感染症から守る取り組みを強化、遵守していきます。
以上