2020年度、新たに開設したあい・あい保育園の施設長にお話しを伺い順次紹介しています。第6回目は千葉県市川市・妙典一丁目園です。最寄りの妙典駅からは、徒歩10分程の静かな住宅街にあります。妙典駅は大手町まで約25分という好立地で子育て世代が多く住む街。その分、地域からの期待も高いと言えそうです。
妙典一丁目園を担うのは保育士歴の他に子育て支援センターの立ち上げ等の経歴を持つ柴田亮施設長です。実は保育士1年目の時、ある親子との出会いが柴田施設長の人生を大きく変えることになったそうです。
「成長の遅れが見られるお子さんがいたのですが、お母さんから『子どもとの接し方がわからない』と悩みを打ち明けられました。園長先生やまわりの先生と相談しながら、何度かお母さんにアドバイスをさせていただいたところ、その子に著しい成長がみられたのです。」
アドバイスの一例をお聞きすると「すべての子に当てはまるわけではないですが、その子のお母さんには『夕飯は、食卓を一緒に囲んで食べてください』とお願いしました。すると、おしゃぶりは外れるし、食が細くて心配していたのにモリモリ食べるようになったのです!お母さんも嬉しくなって、さらに子どもが喜ぶ料理をするように…。その後もアドバイスを重ね、家庭と園が連携した結果、親子の関係も良好になっていったように思います。」と声を弾ませる柴田施設長。
この出来事は、若き“柴田保育士”の心に深く刻まれ「保育士は子どもだけでなく保護者にとってもプロでなくてはいけない」と強く考えるようになったとか。その後、もっと保育や教育に関する多様で専門的な知識を学びたいと大学院で児童学修士を取得。さらにピラミッドメソッド(*1)の資格も取り、保育の専門学校の講師も務めるようになりました。
今年2月に「現場で自分の知識を役立てたい」と当社へ入社。新園の立ち上げという重責にも「子どもはもちろん、お母さん、お父さんも支えられるような、広い意味で“子育て支援”をする保育園にしたい。」と柴田流の目標を掲げています。
(*1):オランダを発祥とする幼児教育法。国際的な学力テストでオランダの子どもたちの学力レベルが高いことから、近年、注目されている。