園紹介の第3回目は「あい・あい保育園 長堀橋園」です。
なんば、心斎橋から徒歩圏内という抜群の立地にある「あい・あい保育園 長堀橋園」。スーパーやコンビニが多く、近くには商店街もあるので、買い物にも便利な町です。
長堀橋園では小さい遊具のある桃園公園や3月には梅の花が咲く高津公園までお散歩し、乳児さんはシャボン玉やお砂場で遊び、幼児さんはボールや縄跳びで元気いっぱい遊びます。そんな長堀橋園のことを山口施設長と1歳児クラス担当の寺嶋先生(入社4年目)、柗村先生(入社2年目)に伺いました。
■コロナウイルス感染拡大下での保育園の状況とは。
Q,今年度はコロナウイルスの感染拡大もあり、この3~5月の長堀橋園の運営はいかがでしたか?
山口:たくさんのご家庭で自宅保育にご協力をいただいたので、園児はかなり少なかったですね。保育中は、換気の回数を多くしたり、消毒をいつも以上に行ったりと気を配りました。園児たちは会えないお友達のことを想って、寂しそうにする場面もありましたが、職員が多めに言葉かけをしたり、先生と1対1でご飯を食べたりする時は笑顔をみせてくれました。
一方、電車通勤の職員も感染の不安を最小限に抑えるため、電車が空いている時間に来てもらったり、必要人数だけ残して早めに帰るなど、全員が協力しあって感染を避ける努力をしていました。
Q,やっぱり、コロナの影響は大きかったですか?
寺嶋:うーん。そうですね‥。登園自粛期間が長かったので、登園できるようになってからは、おうちのことを思い出しては泣いて、思い出しては泣いて…の繰り返しの状態でした。0歳から通ってくれている園児も、泣いている子につられることもありましたね。
山口:コロナ以前のように全員で誕生日会や保護者参観はできない状況ですが、園での生活を『楽しい思い出』として残してもらえるように工夫していきたいですね。保護者の方には、CCS MEMORUをつかって園の様子を動画でお伝えしたり、行事も中止ではなく、いままでとはちがう新しい形でやっていきたいなと思います。
■保育園って楽しい!積み重ねて、安心できる園に。
Q,先ほど、泣いてしまう園児もいたとお伺いしましたが、お家を恋しがっている園児たちには、どんなふうに接しているんですか?
寺嶋:「だいじょうぶだよ」とか「さみしいね」とか声をかけてあげて、なるべく気持ちに寄り添うようにしていました。今までは、絵本とか手遊びを中心に行っていたんですが、
今は手作りのペープサートを使って興味を持ってもらえるようにしています。紙皿シアターとか!
Q,かわいいペープサートですね!園児たちも喜びますね。
寺嶋:絵本を読む前にゴリラさんのペープサートを持って子どもたちに話しかけると、集中するせいか反応が全然違うんです!
あとはお昼寝の前に、動物さんがお布団に入るペープサートを見せてあげると、「お昼寝の時間なんだな」と気持ちが切り替わってくれるので、保育園の生活リズムに整えるのも役立ちました。
こういう手作りのペープサートや紙皿シアターを使って、園児の保育園って楽しいという経験を積み重ねていくことで、子どもたちの気持ちも徐々に落ち着いていってくれたと思います。
寺嶋:それと、柗村先生は裁縫が得意で、子どもたち用のカバンを作ってくれました。これも子どもたちには好評で(笑)
柗村:会社のバッグを子どもたちが持ちやすいサイズにリメイクしました。好きなものを入れて楽しんだり、何個も手に持ったりしてくれています(笑)
■複数担任はチームワーク。保育の楽しさを実感しながら、保育士としての成長を。
Q,2人でいろんなものを作って、園児を楽しませているんですね。こういう保育のアイディアは自分で調べたりして得ているんですか?
寺嶋:主任や施設長に相談もしますが、関西のあい・あい保育園の集まる研修に参加して情報交換をしています。例えば、昨年は0歳児の担任が集まる研修に参加したのですが、ポケットにマラカスをいれてポンポンと叩いて「何が入っているのかな~?」と関心をひいたりとか。ハンカチ一枚をつかって「何ができるのかな~」とか(笑)
Q,なるほど。他園と情報交換することで、保育の引き出しを増やしているんですね。今後は1歳児クラスをどんなふうに見ていきたいですか?
寺嶋:はい。今後も手遊びとかいろんな引き出しを増やして、「先生、今日はどんな楽しいことしてくれるのかな?」と思ってもらえるようにしていきたいなと思います!
柗村:私は、子どもたちに寄り添えるような言葉がけをしていきたいです。1歳児は言葉を習得していく時期なので、正しくて、丁寧な言葉がけで話すようにしたいです。
Q,少しお話しを伺っただけですが、二人はとてもいいチームですね。
山口:ありがとうございます。複数担任はチームワークが大事だと私は思っています。入社4年目の寺嶋先生は子どもたちに寄り添った保育ができる先生です。たとえば言葉を話さない0歳児にも、先生のやさしさは伝わっていて、子どもたちもにこやかに応えています。そういう「保育って楽しい!」と思えることが2年目の柗村先生にとって、今後大きな糧になるのではと思い、二人に担任を任せました。
彼女たちは時間がないなかノートを丹念に書き、毎日のように園児一人ひとりの成長について話しあい、わからないことがあれば、即座に私や主任の先生に質問をしてくれます。今後もっともっと伸びる先生たちだと思いますし、二人の保育なら大丈夫!と信頼しています。
寺嶋先生と柗村先生だけではないのですが、これからも長堀橋園で働く先生方には、園児の多様性を大切にしていただいて、言葉がけひとつとっても、いろんな方向性を考えて、保育をしてもらえたらなと思っています。
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【保育園紹介④】私たちが創る「もう一つの家」あい・あい保育園 菅野駅前園