地域との絆を深め、子どもたちを温かく見守り育てる保育園
当社が運営しているあい・あい保育園を紹介するシリーズです。園独自の行事や、地域との交流イベント、新入社員の教育制度など、園ならではの情報にスポットを当てて紹介することで園の素顔を紹介します。
今回取材したのは、小規模保育を行っている大阪市西区にある阿波座園です。園庭こそありませんが近くに公園がたくさんあって緑がいっぱい!園児たちはお散歩がてら、バラ園で咲き誇るバラに目を丸くし、噴水の水しぶきにはしゃぐなど、四季折々に身近な自然を楽しみながら生活しています。吉田施設長と近藤先生にお話しを伺いました。
■高齢者施設との交流で子どもたちも笑顔に
Q阿波座園では地域との交流が盛んと聞きました。
吉田:コロナ禍の現在は自粛していますが、地域との交流を積極的に行っています。
2015年から交流を続けているのが園から徒歩1分にある有料老人ホームです。敬老の日には子どもたちによる手作りカレンダーを届け、一緒にお歌を歌ったりしています。
Q核家族化が進む中、高齢者と交流できるのは素敵ですね
吉田:施設の方は小さい子への愛情があふれる感じで、満面の笑顔で迎えてくれます。握手をしたり、ひざの上にのせたり、帰る時は離れがたい様子で園まで送ってきてくれる方もいるんですよ。
Q子どもたちの様子はいかがですか?
吉田:抱っこされてにっこりする子から人見知りしてしまう子もいます。園に帰ってくると「おじいちゃんのとこ行ったね、おばあちゃんのとこ行ったね」と子どもが嬉しそうに話してくれます。
Q子どもたちはいろんな刺激を受けますね。保護者の方の反応はいかがですか?
吉田:とても好評です。園のブログでも報告しているのですが「たくさんの人にかわいいねと言ってもらえてうれしい。」とおっしゃってくれる方もいます。
■地域とのふれあいがを大切にしたい
Q地域の方との交流も盛んだったと伺いました。施設長から見て、地域交流する良さはどこでしょうか?
吉田:多くの大人から声をかけられる事で、子どもたちは、見守られ大切にされているという安心感を得ることができると思います。お散歩時に「こんにちは」と地域の方に声をかけているうちに、地域の人も声をかけてくれるようになり、今ではたくさんの方が笑顔で迎えてくれます。2日ぶりにお会いしたときも、「昨日はどうしたの?」とお声がけくださるくらいなんですよ(笑)さまざまな世代との交流は、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育むいい機会だと思います。
Qとてもいい環境ですね。他に交流イベントなどはありますか?
吉田:勤労感謝の日に、近くにある会社や交番に手作りのカレンダーをプレゼントしています。
Q 大勢の大人に見守られて育っている感じですね。カレンダーの作成はどんな工夫を?
近藤:「子どもたちが作った」というのがパッと見てわかるように工夫しています。0歳でもシール貼りや足型、手形で模様をつけて全員で作っています。
Q完成度が高いので2歳児だけで作っていると思いました
近藤:子どもたちは制作するのが大好きで、「ぬりぬりする!」とか「ぺたぺたする!」と、全員が積極的に制作に参加しています。
■経験を積み、考えた保育ができるように
Q近藤先生は新卒で入社して今年で4年目だと伺っています。成長したと感じる部分はどんなところですか?
近藤:最初の1年は何もわからない状態で、とにかく周りをよくみて動くしかありませんでした。先輩の真似をしたり、子どもが泣いていたらあやしたりするといった感じです。それが経験を積むにつれて考える余裕がでてきました。たとえば、子どもの成長過程にあわせ、考えた上での行動ができるようになりました。
Q具体的には?
近藤:現在は2歳児担当なのですが、納得するように声かけをし、子どもが気持ちを切り替えるまで待つ保育ができるようになりました。例えば、お部屋を走っている子に「走ったら危ないよ」と言ってもすぐにやめられない時もあります。これを園児が聞いてくれるタイミングで根気強く伝えると「危ないよ」とお友達に声をかけるまでになりました。「私の言葉、届いていたんだ」と嬉しく思い、自信がつきました。
Q施設長からみて近藤先生のどんな所が成長しましたか?
吉田:すべてにおいて成長したなと思いますよ。今は余裕ができて、さまざまな場面でフォローしてくれます。フォローの仕方もさりげなくて、他の先生からも頼られる存在です。
Q近藤先生が成長する要因は何だと思いますか?
吉田:仕事に真剣に向き合い、先輩たちの助言に耳を傾ける所でしょうか。また、うまくいかなかった時、次はがんばろうというという前向きな姿勢も要因の一つだと思います。
Qそれでは最後に園としての今後の抱負を教えてください。
吉田:あい・あい保育園は「もうひとつの家」がコンセプトです。保育園を、もうひとつのお家と思って楽しく過ごしてもらえるように努めていきたいと思います。
阿波座園には、既に卒園したお母さんたちが成長した子どもと一緒に来園することもあるそうです。卒園時、保護者の方から「この保育園は、私にとっても、もうひとつの家でした」との言葉が忘れられないとおっしゃる吉田施設長。子どもたちの明るい声が時折聞こえ、取材後は、こちらまで温かな気持ちになりました。
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