子どもの心をときめかせる「作って、遊ぶ体験」を大切に。新・施設長と職員で創る元気いっぱいの園

「あい・あい保育園」は東京、千葉、神奈川、大阪に73園(2020年11月現在)を展開していますが、それらの園を順番に紹介するシリーズです。今回は千葉県にある「千葉ニュータウン中央園」をピックアップします。最寄りの駅は、住みよさランキングの調査で上位に選ばれる「千葉ニュータウン中央」で、大型ショッピングモールやホームセンタ―、シネコンから公園まで揃っており、子育て環境は抜群と評されています。その駅から徒歩1分という好立地にある千葉ニュータウン中央園を訪ね、永井施設長にお話しを伺いました。
子どもたちに負けないくらい元気な先生たち!
Q駅から近すぎて通り過ぎてしまうところでした(笑)
永井施設長:大型マンションの一角にあるせいか、一見、保育園だと気づかない方も多いようです。見学に来られた方は、中に入ると「すごく広いのですね」と驚かれます。
Q永井施設長は、もともと、こちらの園で働いていたとか?
永井施設長:はい。当社に入社したのが2018年で、今年の6月から施設長を務めていますが、それまでは主任として働いていました。施設長をやってみないか、というお話しは突然で、経験値としてはまだまだな自分が引き受けていいものかと、最初は悩みました。でも職員は信頼できる頼もしい仲間ばかりだし、少しでも子どもたちのためになるならと思って引き受けました。

中に入ると園内は身体を思いっきり動かせるほど広々です
Qそうなのですね。施設長として、改めて千葉ニュータウン中央園はどんな園ですか?
永井施設長: “元気”の一言です。子どもたちと一緒に戸外活動で走り回っている職員が多いせいか、保護者の方からも「先生、元気!」とよく言われます。室内遊びでも、アイディアあふれる遊びをやっていて、私が感心するシーンも多いですね。
Q最近、感心した遊びや制作物はありますか?
永井施設長:作るだけ、遊ぶだけではなく、「作って、遊ぶ」を大切にしています。たとえばぶどうを作ったら、そのぶどうを部屋に吊るして“ぶどう狩り遊び”に発展させます。
子どもたちはモノ作りが大好きです!さらに、自分が作ったもので遊んだらもっと楽しいですよね。表現する楽しさと想像力を豊かにできる体験を大切にしたいと思っています。

自分たちで作ったぶどうでぶどう狩り!
Q子どもたちも職員のみなさんも楽しそうですね。そういった工夫はどこからひらめくものですか?
永井施設長:子どもたちにこんなことを経験させてあげたい、という思いに、ネットなどで見つけたちょっとしたアイディアをプラスしているようです。先日も、のりの練習で、のりに色をつけて塗り残しがないように一工夫をしていました。
Qなるほど。この辺りは公園にも恵まれていますね。
永井施設長:はい、周りにいくつか公園があるのでお散歩でよく行きます。案外、人気なのは遊具もない原っぱみたいな公園です。広い公園で、職員も子どもたちと全力で鬼ごっこしたりしています。

みんなお外が大好き!元気いっぱいに走り回ります

お散歩コースの手作りマップ。原っばみたいな公園もあります!
動画を活用して情報を正確に共有する試みも
Q職員同士のカンファレンス(※)の際に、動画を活用しているとお聞きしましたが?
永井施設長:クラスで困り事があったとき、その様子をビデオに撮ってカンファレンスの時に、他のクラスの先生にも見てもらい、意見を聞いたり、みんなで解決方法を考えたりしようという試みです。子どもの様子や保育士の動きは、口で説明するより動画のほうが一目瞭然ですから。

動画を見るための大型テレビ。カンファレンス時に動画を見ながら、みんなで意見を交わしました
Qそれは良いアイディアですね。何か事案を教えていただけますか?
永井施設長:1歳児の担任の先生が、給食中に出歩いてしまう子について、どう関わるのが良いのか迷っていた事案がありました。そこで、ビデオで撮ってカンファレンス時にその動画をみんなで見ながら意見を出し合いました。
Qカンファレンス後はどのようになったのですか?
永井施設長:まず、1歳児の担任が、他の先生から違う視点での意見が聞けたことがよかったと話していました。また、他の職員にとっても勉強になりますし、職員全員が情報を正確に共有できるためフォローに入るにしても、スムーズになると感じました。
Q動画を活用しょうと思ったきっかけは?
永井施設長:実は、このビデオカンファレンスは、前職の時に毎月1回やっていた手法です。前職では子どもへの自分たちの関わりを振り返るのが目的でした。自分自身は見えませんから、ビデオに録画された自分を見て認識とのズレに気づくことも出てきます。そのため、主任時代から、一度、取り入れてみたいなと思っていました。
Q なるほど。これまでの経験から取り入れたのですね。
永井施設長:はい。主任として働いていた経験と、前職での経験を活かせたと思います。これからも、園のためにいろいろチャレンジしていきたいですね。
Q地域とのつながりはいかがですか?
永井施設長:地域との交流も良好です。ハロウィンには、民生委員の人がいらしてお菓子を渡す係をやってくださいます。駅前の花壇に花の苗を植える行事にもお声をかけていただいたりしています。残念ながら今年はコロナ禍で中止になりましたが、地域との交流は今後も広げていきたいと考えています。

花壇の花植え行事に参加した時の様子
Q行事に大人が参加するのは盛り上がりますね。
永井施設長:保護者にお願いすることもありますよ。節分の鬼役は保護者の方にお願いしているんですが、嬉しいことに多くのお父さんが参加を希望してくれます。これからも、保護者の皆様はもちろん、地域をはじめたくさんの方にご協力いただきながら、職員が一丸となって子どもたち一人ひとりの成長を見守っていきたいと思います。
園の前は、小学校の通学路になっていて、小学生になった卒園児がフェンス越しに覗いていたり、「お~い」と声をかけたりするそうです。また散歩の時には、駅前や公園で掃除をしている方から挨拶されることも。3年目を迎え、ますます元気で温かい、地域に根差した園になると感じました。
※カンファレンス…「保育士の専門性は、良い人間関係のうえで成立し、発揮される」という考えのもとで、当月の担当者が設定したテーマに沿って、参加者が多角的な視点で意見交換するミーティングのこと。
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