子どもたちの健康な心と体を育むために、欠かすことのできない食事。

緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ油断できない状況が続いているなかで、園児の健やかな成長を願うあい・あい保育園の調理のリーダーたちが本社のオンライン研修に参加しました。

今回はその一部をレポートしたいと思います。」

参加者に向けて語りかける 保育運営部 食育担当マネージャー 加藤さん

 

今回の研修ではまず、給食の衛生管理の向上に向けて、当社の抜き打ちで行われるインスペクト(独自の自主監査)でのチェック項目について理解を深めます。

給食の衛生管理、清掃の監査項目は、

・適切なタイミングで手を洗うことができているか
・配膳前に配膳台をアルコール消毒しているか
・離乳食の運用方法についてきちんと答えられるか

など、ヒアリングも含め60を超えています。今回参加したリーダーは監査する側となるので、当社保育運営部の食育担当マネージャーの加藤さんは「給食会議でもインスペクトのことはお伝えしていますが」と前置きしたうえで、「手洗いの適切なタイミングは入室前だけでなく、一日を通して確認してくださいね。配膳の前や食器を洗った後、特に下処理の後など見落とさないよう随時チェックしていく必要があります。」などと丁寧に語り、参加者に自主監査が厳格にできるよう、ポイントを伝えました。

オンライン研修をサポートする 運営部 食育アシスタント 坂下さん

 

その後、あい・あい保育園独自の食育プログラムであるFAINE※について、議題に。

FAINE(ファイン:Fun And INterested in Eat)は『食に興味を持ち、食を楽しむ』ことに主眼を置いています。

園児が栽培・収穫・調理・消費の一連のプロセスを年間通して経験することで、食と健康に対する興味を引き出し「食を営む力」と「人間力」を育むプログラムです。

今年度はコロナウイルス感染のリスクを下げるため、

・食材、調味料、調理器具などの共有の禁止

という方針が打ち出され、園の職員には食育プログラムの工夫も求められています。

そんな中、加藤さんから「春は食育活動がマストではない状況でしたが、多くの園が企画書を上げてくれています」と伝えられ、リーダーからは具体的な食育活動の実施について質問が飛び交い、コロナであっても0~5歳は子どもの成長にとって大切な時期であることには変わりはないという調理員さん、保育士さんの熱意が伝わる一幕もありました。

研修終了後、加藤さんは「今回のような、リーダーを対象とした研修が年6回開催されます。リーダー層を育成することで、給食部門の組織体制が確立され、組織全体の専門性の向上につながると考えています。インスペクト・FAINEの取り組みが、より安全な給食提供、より充実した食育活動につながることを期待しています。」と今回の研修を振り返り、インスペクト・FAINEへの意気込みを語りました。


※FAINE:(Fun And INterested in Eat/興味を持って楽しく食べる)は、保育所における食育に関する指針に示された「食を営む力」の基礎を培い、「目指すべき5つの子ども像」を目指し、発達段階に応じた一貫性のある、食糧生産から消費に至るまでの様々な体験活動を行う、あい・あい保育園独自の食育プログラム。