2019年4月に千葉県市川市に開園した「AIAI(あい・あい保育園)本八幡園」は、JR・都営新宿線本八幡駅より徒歩3分、京成八幡駅より徒歩5分の、閑静な住宅街の一角に位置しています。園に着くと、ちょうど子どもたちが戸外活動に出かけるところでした。子どもたちの元気な笑顔を見た後、河内施設長と主任の外岡先生にお話を伺いました。

AIAI本八幡園の入り口

子どもたちにできるだけ多様な体験を

本八幡園には園庭が2つあります。1階の園庭は主に0~1歳の子どもたちが、屋上園庭はそれより上の子どもたちが使い、砂遊びや探索活動、大縄跳びや三輪車などをして遊んでいます。屋上には菜園もあり、ナスやオクラ、ミニトマトなどが植えられ、食育に生かされています。苗が元気に育ち、日々のお世話の成果が出ていますね。

屋上の菜園に野菜を植える園児たち(本八幡園撮影)

 

また園庭や周辺の公園に限らず様々な場所で戸外活動をしています。「園に近い葛飾八幡宮には桜があり、春にはお花見に行きます。他にも四季折々の花があり、子どもたちが自然に触れる良い機会だと思います」と話す河内施設長。多くの体験を通じて子どもたちに成長してほしいという思いを感じました。

この季節らしい、大輪のアジサイをお絵かきしました

保護者の方に寄り添った子育て「積極的な情報共有」

毎月行われるお誕生日会では、コロナ禍を機に新たな取り組みがされています。

お誕生日会の様子をオンラインで保護者の方に見てもらい、最後には、子どもと保護者の方が1対1で会話ができる時間も取っているといいます。

また、保護者会でも写真だけでなく、動画も用いて園での様子を伝えています。「保護者の方には、お子さんのお友だちとの関わりや活動内容など、園での様子を詳しく伝えています。子育てについての悩みをご相談される方もいます。そういうときはいったんすべてを受け止めて、一緒に考えるようにします。園全体で連携し、保護者の方と協力して子どものために取り組んでいきたいです」(外岡先生)

 

子どもたちはもちろん、保護者の方にできるだけ寄り添うことを大切にしているそうです。ときには園にもできないこともありますが、保護者の方をまずは受け入れ、真剣に向き合うことを職員全体で意識されているとか。

「これまでのやり方にとらわれず、まず目の前の子どもに合わせて保育のやり方を一緒に考え実現したいです。」と外岡先生。子どもたちとの向き合い方を決して妥協しない姿勢を感じました。

「日々の積み重ねが成長や信頼につながる」

昨年8月から本八幡園に来た河内施設長。現場の保育士には、決まったやり方を指示することは少なく、それぞれの方法を考える環境づくりをしているそうです。

「保育士は自分のクラスのことだけを考えるのではなく、他のクラスの保育士とも連携をとることが大切です。特に、本八幡園はクラス合同の活動も多く、保育士同士の協力が不可欠。他の人への気遣いや助けを求める声掛けを日々積み重ね、コミュニケーションがしやすくなるようにしています」(河内施設長)

最後に今後どのような園にしていきたいかを聞きました。「地域の方に信頼されて行ってみたいと思ってもらえる園にしたいです。その為に保育の質を上げることが重要だと考えています」と河内施設長。周囲とのコミュニケーションを怠らない真摯さが本八幡園の魅力です。

文責:川北