11月21、22日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた、保育・教育ビジネス・サービス見本市「保育博2022」。最終日の22日、AIAIグループ株式会社代表取締役社長兼CEO・貞松成が主催者特別セミナーに登壇、「保育の個別最適化を考える」と題して、講演しました。

保育博2022で行われた主催者特別セミナー。貞松代表の講演には約100人が参加

 

一人ひとりに適した個別最適な保育って?

子どもたち一人ひとりに適した保育=保育の個別最適化は、AIAI NURSERYをはじめとする弊社直営の保育施設が目指すゴールです。

「保育の個別最適化」とは、子どもたちの一人ひとりが持つ特性や能力を最大限に伸ばすために、目指すべき保育のあり方として、追求しつづけているもの。

セミナーでは、個別最適化された保育とはどんな保育か、またどうすればそれが実現できるのか、を実際の保育現場で収集した多様なデータなどを基にお話ししました。

実際の保育現場の科学的な視点で分析結果を提示

乳児期、幼児期の子どもたちは、同じクラスであっても発達の個人差が大きいだけでなく、興味や関心も人一人ひとり異なります。

子ども一人ひとりの発達に合わせ、さらに興味関心に沿った保育を提供するには、保育者のスキルや経験、子どもたちのニーズの把握に加え、科学的な根拠(エビデンス)が欠かせません。

セミナーで貞松は、このエビデンスを得るため、実際に保育園で砂遊びをする子どもたちやそれを見守る保育者の行動やインタビューなどを収集・分析した結果を提示しながら、経験の浅い保育士と10年程度経験を積んだ保育士の違いなどを具体的に説明しました。

「経験を積んだ保育士の方が、子どもを遊びに夢中にさせられる」

多くの保育現場でなんとなく認識されている「当たり前の事実」の科学的な分析に多くの人が真剣な表情で聞き入ってくれました。

 

保育士を育てるために大切なこと

一方で、都市部を中心に慢性的な保育士不足が続くなか、若い保育士の育成は大きな課題になっています。

保育現場には、保育士がキャリアを積み重ねていける環境づくりが求められます。

そのために、重要なのは「職員同士のカンファレンスや情報共有」。

保育士の育成には「出会い」が大切だと話した貞松社長

最後に「保育士本人の高い意志、『子どもの気持ちを理解したい』という共感力はもちろんですが、それに加えて”良い出会い”が欠かせません。職場で良い先輩や同僚とめぐり会えれば、仕事で感じる壁を乗り越えることができます」と話し、セミナーを締めくくりました。