「給食の鉄人®2022」の決勝大会が、12月4日に服部栄養専門学校で行われました。この大会は、幼稚園や保育園などの乳幼児向け施設で働く栄養士や調理師といった調理職員を対象にしたレシピと調理技術を競うコンテストです。
205チームから一次審査を勝ち抜いた上位5チームによる決勝大会
今回のテーマ食材は「鶏肉」。応募数は青森県から福岡県まで205件にも上り、レシピによる1次審査を勝ち抜いた5園が腕を競い合いました。そのうちの1園としてAIAI NURSERY印西牧の原が出場しました。
決勝大会の審査は、特別審査員として、「ラ・ロシェル」オーナーシェフの坂井宏行氏、東京都産業労働局総務部長の松本明子氏、女優の加藤夏希氏、立正大学准教授の山田修平氏、NPO日本食育インストラクター協会事務局長の岡田記世子氏の5名(順不同)です。見た目、味、調理、レシピ、プレゼンテーション、食育の観点から採点しました。
調理、試食、プレゼンテーションの厳正なる審査の結果、ぽっぽランドみと(茨城県水戸市)の「なっとう♪なっとう♪ね~ばねば♪チキンの納豆ね~ばねばサルサソース」が、優勝・東京都知事賞を獲得しました。
地元を代表する食材である納豆に、サルサソースを組み合わせた意外性と、納豆嫌いの子どもたちにも食べてもらいたいという熱意が高く評価されました。
「他園との交流の機会が持ててよかった」
AIAI NURSERY 印西牧の原の鶏肉レシピ「クリスピーチキン withオレンジ香るきなこソース」は、優秀賞と健闘。余ってしまいがちな高野豆腐を活用してサクサク感を出し、食品ロス削減にも配慮しています。
レシピを考案し、調理した同園の有澤美里さんと渡邊亜美さんは、「決勝に進出することになり、施設長をはじめ園のみんなが協力してくれて感謝しています。また、他園と交流できたことがとてもよかった。普通なら食べることができない他園の給食を味わえるという貴重な機会も得られて、勉強になりました」と話していました。
残念ながら優勝は逃しましたが、これからも子どもたちのために給食に関わっていきたいと意欲を見せていました。
調理審査に臨む有澤美里さん(左)と渡邊亜美さん(右)
プレゼンをする有澤さん(右)と渡邉さん(左)
「子どもたちへの熱意と発想に驚いた」と坂井宏行シェフ
大会終了後のインタビューで坂井氏は「給食関連のイベントに初めて参加しましたが、考案されたメニューをみて、思いもよらぬものを加えていたりして、発想がおもしろかったし僕自身も勉強になりました。
優勝チームは、納豆にサルサソースを加えるとあって、正直、最初はどうかなと思っていましたが、とてもおいしくて驚きました。
今日、参加された調理師の方々は、シンプルに子どもたちのために調理したいという熱意が伝わってきて非常に意義のある大会だったと思いました」と話していました。
「手際の良さに感心しながら審査しました!」と加藤さん
加藤夏希さんは「私も子どもたちを保育園に預けているママとして、普段は会えない給食の先生に会える機会が持てて、とても興味深く参加しました。そして、こんなにも子どもたちのことを思って給食を作ってくれているのだという思いが伝わって、うれしく思いました。
下ごしらえの方法など、家庭料理のヒントになるものもたくさんあり、自分の普段の料理にも活かしたいなと思いました」と笑顔で答えてくれました。
入賞園などは以下よりご覧になれます