幼稚園や保育園、認定こども園など、乳幼児教育に携わる方々のスキルアップと情報交換の場である第32回全国乳幼児教育関係者交流会(全幼交)が、7月28~30日に岩手・安比高原で行われ、AIAIグループの貞松成社長兼CEOが「保育の個別最適化を考える」と題して講演しました。

第32回全国乳幼児教育関係者交流会で講演する貞松社長

大会には全国の幼稚園や保育園の園長など約100人が参加しました。

講演で貞松社長は、保育の質=保育士のスキルについて科学的に分析した結果を紹介。従来、保育士の経験や勘といったデータ化できないスキルで説明されてきたことがらについて、保育士や園児、保護者へのリサーチ結果や視点の分析などを基にエビデンスを提示して説明しました。

3歳児の砂遊びについて分析したデータの一部

そのうえで、AIAI NURSERYの保育理念を具現化する「一人ひとりに最適な保育サービスの提供=保育の個別最適化」には

1)子どもの発達を可視化するシステムを用意すること

2)子どもの興味関心は、経験年数5年以上(できれば7年)の保育者を交えた職員会議によって適切に把握可能

と解説しました。

参加した方々からは、保育者の育成やキャリアパスの提示、スキルアップに関する質問が多く寄せられ、人財に関する悩みを抱える園が多いことが改めて浮き彫りになりました。

「職員会議が大切、というのは当たり前のことだが、それがなぜ大切なのかについて、初めてきちんと理解できた」

といったご意見をいただきました。

子どもたちの発達や成長は、ほぼすべての園で一人ひとりきちんと記録されています。ですが、その膨大な記録がきちんと分析されて保育に還元されたり、保育士のスキルアップに活用されることはまだまだ少ないのが実情です。

子どもたち一人ひとりの個性を伸ばすことにつながる発達分析が、多くの園で行われるようになることをねがています。

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koho@aiai-group.co.jp