当社の幼児教育プログラムに出口汪(でぐちひろし)先生が考案した「ろんり」が追加されたので、「AIAI式 幼児教育プログラムの教科書」の増補版を作成しました。
出口先生は、代々木ゼミナールや東進ハイスクールで国語講師を歴任した有名講師ですので、受験を経験した方はご存知の方も多いと思います。
出口先生と出演したYouTube番組でも触れましたが、児童発達支援のAIAI PLUSに寄せられる相談の7割は「言葉が出ない」という悩みです。
ただし、大手も中小も含めて幼児向けの言語プログラムはほとんどなかったため、各児童発達支援のスタッフは「言葉が出ない」という悩みに対して、子どもに合わせて独自の教材を使って療育しています。
AIAI PLUSは他店舗展開していることもあり、標準化できる体系化された言語プログラム探していたところ「ろんり」の導入に至りました。

AIAI NURSERYの幼児教育は、ひらがな、数字、アルファベット(KOKORO)などの文字を習得する知識教育と、知識教育で習得した知識を土台として自ら考える思考教育(IQパズルBreak it Kids)をぞれぞれ週に1回ずつ提供していました。
このたび知識教育の中に新しく「ろんり」が加わることになります。
文字は形として覚えるだけでなく、使ってはじめて意味があるので知識教育の枠組みとしました。

どうして保育事業者である当社が幼児教育に注力しているかというと時代の変化にあります。
2022年時点において、東京都の4歳以上児の52.1%が認可保育園、41.3%が幼稚園を利用しており、ほとんどそのまま小学校へ入学します。
つまり、すでに2年前から小学校就学児童数の半分以上が認可保育園の卒園児であるということですから、認可保育所が担う幼児教育の重要性は極めて高いと言えます。

幼児教育に注力していると言っても、週に2回、40分程度ですが、それでも保育園では新しい取り組みです。
保育園は、幼稚園と違って長時間保育が前提となっていることや、人員配置や予算の少なさなど、保育園生活と幼児教育を両立させた運営はまだ現実的とは言えません。
特に、長時間保育が前提となる保育園では、保育者がカリキュラムをじっくりと考えて、子どもたちが自発的に学ぶ環境を定期的に構成することは時間的にも制度的にも負担が大きいものです。
だからこそ、プログラムを活用して保育者の負担を減らしながらも、子どもたちが自発的に学ぶ環境をつくることが重要だと考えています。

これからも未就学教育の過半数を占める保育園に対して、これまで足りなかった幼児教育と療育を普及させるAIAI三育圏の実現のために努力していきます。