interview
AIAI NURSERY豊四季
母店施設長 礒部仁美
- 経歴
- あい・あい保育園新鎌ヶ谷園(現AIAI MINI新鎌ヶ谷)施設長
- 施設長ライセンス取得
- あい・あい保育園浦安北栄園(現AIAI NURSERY浦安北栄)施設長
- 母店施設長昇格
- あい・あい保育園豊四季(現AIAI NURSERY豊四季)施設長(現任)
入社前の略歴
新卒では幼稚園に就職。4年間幼稚園教諭を務めた後、結婚退職。6年間育児に励んだ後、公立保育園で計18年間保育士として働く。前職の上長などからの助言もあり、育成に関わりたいと思い、AIAIに入社。
「インターネット検索で最初に表示されたのが『あい・あい保育園』だったので、お話を聞くだけのつもりで行ったら、面接に進み、そのまま入社しました。今思うと何もわかっていなくて未熟でしたね。一般保育士からやるつもりでしたが、新鎌ヶ谷で園長をさせていただくことになり、2年目で施設長ライセンスに合格、同じ年にインスペクトでもAを獲得できました。その頃から自分の環境が変わっていったなあと思います」 「AIAIの6年間で、3つの新園の立ち上げに関わらせていただきました。どうやったらイチから園を立ち上げてチームワークを築くことができるか、というのを常に考えてきた6年間ではありました。自治体へのプレゼンテーションなど、それまでに経験したことないこともさせていただき、大変だったけれど自分自身のスキルアップにつながったかなと思います」
離職を抑える工夫
- 離職の原因を客観的に観察し分析する
- 「昨年度は私のブロックで離職が大きな課題としてありました。離職が問題になっていた施設は、ある意味離職させてしまっている一方で『人が足りない』という不満があります。そうした施設には、実際に出向いてなぜ職員が辞めてしまうのか、職員だけでなく施設長の性格や行動、発言などを見て観察し、聞き取りを行いました。とにかく施設長に『働きやすい職場』を作ろう、と思ってもらいたいということを繰り返し伝えましたね。施設長自身が『私はすごく大変でつらい』と、自分のことで精いっぱいになってしまっている場合は、何に困っているのかを聞きました。例えば事務が終わらない、事務をやる時間がないというのであれば、こまめに足を運んで事務を見たり、書類の見方や作り方を教えたりしました。できないからといって責めることはせず『助けるよ』という姿勢を見せて常に伝えていくと、安心もできるしわかってくれるようになります」
自ブロックで質が高いと思うところ/マネジメントの工夫
- アドバイスを素直に受け入れる
- 「それぞれの施設に異なる課題がありますが、全体として何かを呼びかければすぐに応えてくれたり、集まってくれたりときちんと聞く姿勢を持ってくれています。難しいことでも根気よく働きかければ通じてくれます」
- 寄り添って信頼を勝ち取る
- 「私自身、人を助けるのが好き、ということもあり、施設長ができないことがあっても責めずに寄り添ってできるだけ助けます。そうすることで施設長も変わってくれます。『みんなに支えられて施設長をやっている』と、職員への思いやりを持てる施設長になれれば、自然に職員にも伝わって良い施設になると思います」
- 計数管理の工夫
- 「昨年までは毎年のように新施設ができていたので、ブロック会議では柏市の補助金要綱の読み合わせを必ずしていました。計数管理が苦手な施設長は少なくないですし、私自身もまだまだな部分もありますが、『こうしたらこの補助金が取れるよね』というようにかみ砕いて話して、分かってもらえる工夫をしています。マネージャーもフォローしてくれますし、会社としてこうしたビジネス感覚は育みやすい環境にあると思います」
人材育成
- 一人ひとりの強みと弱みを把握し、良いところを伸ばす
- 「保育園という職場は、人となりというのか、育ってきた環境だとか性格だとかが出やすいと思います。ですからまず、職員をよく見て良いところや弱いところを把握するようにしています。ただ、どんな人にも良いところは必ずあります。私は関わった方々には幸せになってほしいと思っているので、みんながそれぞれの能力を発揮できるような場を作れるようにしています」
- 「例えば最初の頃は暗い顔をしていて、他の職員ともほとんどコミュニケーションを取らないという職員がいたのですが、一方ですごくまじめな人だし、子どもたちはもちろん人にすごく優しい人だということが分かりました。それにPC作業が得意でした。ですのでPCで作業をしてもらってできたら『すごいね』とほめましたし、何かしてくれたら必ず『ありがとう』と感謝を伝えています。そうするうちに彼は自分から『これ僕がやります』といってくれるようになりましたし、主任ライセンスにも挑戦して、主任ライセンスを取得しました」
母店施設長のやりがい
- 保育の質を含めた全体の標準化
- 「母店だけがよくなっても全体のレベルは上がりません。母店の役割は、母店で培ったことを他の園に広げていくこと、標準化だと考えています。今年、東京の園を担当して東京と千葉の違いを実感しました。課題はたくさんありますが、母店が変わって視点が変わればできることもあると思います。また、私自身が経験や年齢を重ねたことでできることもあると思います。今だからできることをやって、皆さんの役に立ちたいと考えています」
母店とそうではない施設の違い
- 職員のモチベーションや意識の高さ、成長の早さ
- 「良いところを見つけて伸ばしてあげられるような機会をつくることを意識しているためか、特に若い職員は変わっていきます」
- 会社の方針に対する理解が深い
- 「可能な限り会社の方針をダイレクトに分かりやすく伝えるようにしています。ですから、会社の方針や考えに対する理解は、母店と母店以外の施設ではどうしても差が出てくるかなと思います」
- 保護者との信頼関係が強固
- 「柏市は子どもも比較的多く、集客には恵まれていると思いますが、ブロック全体でも保護者様からいただくご意見は良いものがほとんどです。ただ、母店である豊四季は職員も保護者様としっかりと信頼関係を築いていて、昨年くらいから苦情はほとんどなくなりましたし、何かあっても担任が話し合って解決できます。担任だけでは難しければ主任も対応しますが、そこで解決して私のところまで来るトラブルはほぼありません」
母店になってからとなる前との違い
- 判断力、危機管理能力、論理的な思考能力が身に付いた
- 「施設長ライセンスの取得を通じて、論理的に物事を考えていくということを学ぶことができるようになりました。何か問題が起きたとき、論理的に考え、優先順位を決めて対応を指示することができるようになったのは、母店施設長になったからだと思います。それによって施設が助かったり、職員が助かったりすることが目に見えるとそれを励みに経験を積み重ねてきました」
- 「以前働いていた公立の保育園で、『あなたは人を育てることに向いている』といっていただいたことがあります。AIAIで認めていただけて、母店という立場をいただけたことで、改めてそれを自覚させていただけたと感じています」