2026年9月1日、AIAIグループは、ウェルビーホールディングス株式会社からハビー株式会社の全株式を取得しました。対象は、療育事業を担うハビー株式会社と、その子会社である株式会社アイリス、株式会社ハピネスカムズです。各社が運営する「ハビー」「ILIS」「Dig Smile」の73施設(相談事業所含む)がAIAIグループに加わりました。
ハビーのM&Aの目的は、単に施設数を増やすことではありません。ハビーが培ってきた療育事業の基盤と、AIAIグループが保育を起点に構築してきた「AIAI三育圏」を組み合わせ、子どもの成長を切れ目なく支える体制を全国の主要都市へ広げることです。
ハビーのM&Aの目的―AIAI三育圏を全国の主要都市へ
AIAIグループは、保育・療育・教育を一体的に提供するAIAI三育圏を事業戦略の中心に置いています。
保育の現場で子どもの発達や集団生活における困りごとに早く気づき、必要に応じて保育所等訪問支援や療育につなげる。さらに、幼児教育を通じて就学へつなぎます。
保育、療育、教育を別々のサービスとして提供するのではなく、子どもの成長を中心に一体的に届けることが、AIAI三育圏の考え方です。
2026年9月時点において、既存193施設に、ハビー、ILIS、Dig Smileの71施設が加わり、AIAIグループの直営施設数は264施設となりました(子育て支援センターAIAI ROOMを含む)。
仙台と福岡で、保育と療育の連携を具体化する
今年2月にグループ入りした雲母保育園は、首都圏だけでなく、札幌、仙台、名古屋、福岡などの主要都市にも展開しています。しかし、これらの地域にはAIAI PLUS・RESTなど、AIAIグループの療育施設がありませんでした。
今回のM&Aにより、仙台と福岡では、雲母保育園とハビーの双方が同じグループに入ります。保育園と療育施設が共通言語で連携し、保育の現場で把握した困りごとを、相談、訪問支援、療育へつなげる基盤ができます。
ハビーのM&Aで期待する3つの効果
1.保育を起点とした利用者導線の拡大
AIAIグループの強みは、祖業である保育です。保育園の運営を理解し、保育士と同じ視点と言葉で会話できるからこそ、集団生活の中で生じている子どもの困りごとを具体的に把握できます。
この保育との接続力をハビーの療育ネットワークに組み合わせることで、早期発見、相談、保育所等訪問支援、通所療育までの導線を強化します。既存の保育園から療育へ送客するという単純な話ではなく、必要な子どもへ必要な支援をより早く届ける仕組みをつくることが目的です。
2.保育所等訪問支援と幼児教育の拡大
ハビーでは、保育所等訪問支援の展開余地が大きいと考えています。AIAIグループが蓄積してきた訪問支援の実績とノウハウを活用し、療育施設の中だけでなく、子どもが日常を過ごす保育園や学校での支援を広げます。
また、保育園でも使用している教材や幼児教育プログラムを療育の現場と接続することで、支援内容を日常の保育や就学準備へ生かしやすくなります。保育で気づき、訪問支援で支え、療育で伸ばし、幼児教育で育む。この連続性がAIAI三育圏の価値です。
3.相互のベストプラクティスを取り入れる
AIAIグループからは、保育との連携、保育所等訪問支援、共通教材、ライセンス制度、個別支援計画の作成を省力化・標準化するCOMOSAKUなどを展開します。
一方、ハビーからは、高い収益性を支える教室運営、広域での施設運営、保護者が療育中の様子を確認できるライブカメラ、ES向上委員会などの取り組みを学び、AIAI PLUS・RESTを含む既存事業にも取り入れていきます。
私たちは、この相互統合を「Mutual Best Practice Integration」と位置づけています。どちらかがどちらかを変えるのではなく、お互いが持っていない強みを補完し、両社の事業価値を高めることがPMIの基本方針です。
取得対象となる療育事業の業績
公表資料に基づく2026年3月期の売上高は、約41.6億円です。
なお、ハビーを連結した後の2027年3月期業績予想への影響は、現時点では公表していません。精査が完了し、開示すべき事項が生じた場合には、適切なタイミングでお知らせします。
業績基盤が整い、次はグループ経営の段階へ
AIAIグループの2026年3月期は、売上高146億円、営業利益11億円、EBITDA17.8億円となりました。2027年3月期第1四半期も、売上高62.8億円、営業利益3.1億円、EBITDA6.6億円と、既存事業の成長ときららグループの連結により増収増益となっています。
詳細は、2026年3月期決算を終えて、AIAIグループは次の成長ステージへと、2027年3月期第1四半期決算で説明しています。
M&Aと、これからの経営
2026年は、2月のきららグループホールディングスのM&Aに続き、ハビーのM&Aを実行しました。
各社が長年培ってきたブランド、文化、人材、現場の強みを尊重しながら、経営管理、人材育成、システム、資金、事業間連携をグループ全体で最適化し、今後は、国内事業を強固なものにすることを優先します。きららグループとハビーのPMIを着実に進め、各社の強みをグループ全体へ横展開し、再現性のあるグループ経営の基盤を構築します。
保育・療育・教育をつなぎ、AIAI三育圏を全国へ
AIAIグループが目指しているのは、保育で気づき、療育と幼児教育で育む。子どもの成長に合わせて、必要な支援を切れ目なく届ける仕組みをつくることです。
ハビーのM&Aは、高い収益性を持つ療育事業と、保育を起点としたAIAI三育圏を組み合わせるための重要な一歩です。まず国内で事業基盤とグループ経営を強固にし、より多くの子どもたちとご家族へ価値を届けていきます。
関連情報
- AIAI三育圏について
- きららグループホールディングスのM&Aについて
- 2027年3月期第1四半期決算とハビー取得について
- ウェルビー公式「療育事業の子会社株式譲渡について」
- ハビー株式会社の株式取得に関する適時開示
